Déjà vu

さっき朝まで歩いていた
頭から血を流しながらそれを見ていた
色だらけになった計算を押しては引いてはしながら眺めていた
甘辛く塗った手帳はいつの間にか泥だらけになりハッとしていた時さえも臭っていた
怠惰な暮らしながらいつか伝えたいと思う命を突き刺していた


既視感の連続が私の気分を悪くさせる
言葉が溢れて流れ出している


やはり人は忘れるということを忘れていた
押さえつけられてもがいている人を棒で叩いていた
期待をしないと考えていたはずが長すぎて忘れてしまっていた
思い返せば自分勝手な誓いには違いないがそれでもどうにかなるんじゃないかと酷く楽観的な自分がいた


既視感の連続が私の気分を澱ませる
壊れた言葉が溢れてこぼれている


道のりは続くことを思いながら体のことを考えて頭の中が疼く
ドラマよりも滑稽でいる
私のあなたでなく泣くあなたになっている
ぼんやりとしたガタガタなカラダを引きずっている


何を見るか明るみは悲しみに敗れ愛を知るかだから今甘い未知をおくれ

辻コースケさん

ビレッジバンガードをふらふらしてたら、すてきな音楽に出会いました。

enda safari“bottom rhythm jam”

enda safari“bottom rhythm jam”

初めて聞きました。すごいステキ!ジャンベのポンポコ音が気持ち良いです。
しばらくは音を聞きたいときに流そうと思います。

外でステキな音楽と偶然出会えると、とてもわくわくします。
幸せ!

iLalaフリーダウンロード!

大好きな大好きなタカツキさんとエイミアンナプルナさんの新ユニットiLala(アイララ)の曲が今週一杯くらいiTunesでダウンロードできますよー

おいらも昨日さっそくダウンロードして聞いたのですが、とてもすてきな曲でした:-)

タカツキさんの曲は本当に好きで、いつも何か心に影響がある気がするのです。
http://blog.livedoor.jp/nrecords/archives/51104917.html

プラスティック

深夜12時半
まだ街は人の声がする
街の隅に捨てられた透明のペットボトルたちが積みあがる
ただ廃棄され、ただのごみとして扱われ、埋められるのを待つ

リサイクルを待つわけでもない、誰かに拾ってもらえるわけでもない
通りを歩く人たちに見つかることもない
意識的に無意識下に追いやられている
そこには人の理不尽さが積みあがる
無機物

リサイクルを待つわけでもない、誰かに拾ってもらえるわけでもない
そうしてもう何年もたった
誰に見られることも無い、必要とされることもない
土に還るということもない
「人間が作り出したとても素晴らしい科学の結果だろうが本人たちにとっては何の意味が。
ほら、そうやってすでに感情があるかのように語っているだろう。
そうすると聞こえてくるんだ、何かが、音が」

やがてやがてやがてやがて長い時間がたち
今、ほんのかすかな違いのおかげで何かがおこる
塊の中から何か音が聞こえる
それはやがて声となりはっきりと識別できるようになる
声は唄となり聞く人たちを楽しい気分にさせる
それにつられた小鳥たちも踊りだした

風に揺られて、音に体を預けて、どこまでも遠く
自由になるためならなんでもしよう

そう
リサイクルを待つわけでもない、誰かに拾ってもらえるわけでもない
自分自身の意思を持ったプラスチックの妖精は好きなように生きるだろう
僕やあなたや私が自由というものに憧れたときに
彼も同じように憧れ、一緒にすごしてくれるだろう

風に揺られて、音に体を預けて、どこまでも遠く
自由になるためならなんでもしよう

ある飛行機

今は昔、戦争というものが日常を支配していた時代の話
当時の飛行機の話でもしようか
空を飛び、戦うための飛行機、名前をXS-1という
音速を超える速度の軍用機、1947年の話
危険なテスト飛行、誰も体験したことのない領域
無謀とさえ信じられていた時代もある
科学者たちは言う「正直、どうなるかわからない」
試験飛行は済んでいるという、だがしかし
誰がそんなものに安全を期待するというのか
テストパイロット、命の値段は15万ドルらしい
当然ながら選出は難航した、計画自体が暗礁に乗り上げかけた
皮肉なことだ、飛行機が暗礁に乗り上げるなんてばかげている
最終的に一人のパイロットが乗り込むこととなった
後に伝説のパイロットと言われることになる男だ
もともとは戦闘機を整備し、そして乗り込んでいた兵士
目を閉じれば思い出す警報機の音とオイルの焼けた匂い
正直誰だってしり込みもするだろう
初めての機体で、初めてのフライトだが
逃げることを許さないと
決めたのはきっと己のプライドだろう
彼は淡々と語る「飛行機に乗る任務なんだ、それが音速を超えるかどうかなんて関係ない」
そうして始まる運命の時間
音速の壁 全ての人が未体験の領域
さまざまな人に見守られながら飛び立つ 機体が 宙に 浮く
スピードが出る 加速 スピードが出る 加速 スピードが出る 加速
音速の壁にぶつかる どかん
激しい振動がおこる 操縦桿がきかなくなる
ここまでは何度も経験した
そしてそれ以上を望み何人もの人間が死んだ
祈りながらさらに スピードを出す 加速 振動が・・・消える
壁を越えた と感じた
とても不思議な感じがする
それは本当に静かなんだと認識した
老婆でもレモネードをこぼさずに飲めるんじゃないかというくらいの静かさと安定
きっとそれは勇気への贈り物なんだろうと思う
そうして無事帰還し、全ての人類のための大きな歩みを進める
先人に、惜しみなき拍手と握手と完成を喜びを生きる歓声を

とある偉人と賢人の言葉のようなもの

心の中にぽとんっと、落ちてきた。
ころころと転がりながら影響を大きくしていく。

ノイズ交じりのざわめきに意思を集中させると何を言っているのかだんだん聞き取れるようになるように、そいつはそこまでやってきている。

失ってはらり、旅に出てくるり、街を見てふらり、もうずっと目を見ていない。

その

×××××××が赤い目をこすりながらとてもけだるそうに、しかしその声に明確な意思が感じられるように言葉を発する。

自由を。僕に自由を。
羽をください。どんな小さなものでもいいから。羽をください。

また

ある×××××××は目を閉じ、何かを夢想するような表情のまま淡々と語る

自分の背中を真剣に見たことがあるか、思考しろ、もっと頭を使え。想像するんだ、全ての事象をお前の頭の中で創造できない理由なんてない。想像するんだ。創造するんだ。

また

それまで話を聞いていた×××××××はとても覚めた態度で何かをあきらめたかのように呟く

目の前にあるものはかすかな希望と絶望、普段の贅沢な生活が生きる喜びなんだろう。
とやかく言わず目の前のことをこなせばいいじゃあないか。


また

また

また

×××××××が何かを言う。
×××××××が何かを言う。
×××××××が何かを言う。
×××××××が何かを言う。
×××××××が何かを言う。
×××××××が何かを言う。
×××××××が何かを言う。

むかしむかし

あなたの目の前を一匹の猫が通り過ぎる。

はっ、と息をのむ暇もないくらいの一瞬の出来事。

うめき声、後ろから前へ、友達の声、聞き耳を立てて、朝顔は三千回咲いた、はしたない行動、騒々しく、金属的な質感をした蛙の鳴き声が聞こえる。

ジジジッ
ジジジジジジジッ

其の目には何かが映るだろう。
未来なのか過去なのか現在なのかはわからない。

光が無い。

すべては御伽噺。