何が?

おめでとう。

続々と人が集まり始まっているのは宴 せっかくだから僕も祝いましょうこの歌でこれは奇跡的で刺激的な話 あまりにも近すぎて意外と気づかなかったり 些細なことが実は重要だったりとか 大事なわりになかなか見えない話 あなたたちのために集まった人々 自然…

月に蛙

このマンションの下、水溜まりにうつる月 空を見上げることなんて知らない、地面が何かと言うこともわからない 明日のことを考えるということも知らない、自分が幸せということにも気づかない ただ水溜りにうつる月を見て暮らしている、それがなんというもの…

Déjà vu

さっき朝まで歩いていた 頭から血を流しながらそれを見ていた 色だらけになった計算を押しては引いてはしながら眺めていた 甘辛く塗った手帳はいつの間にか泥だらけになりハッとしていた時さえも臭っていた 怠惰な暮らしながらいつか伝えたいと思う命を突き…

プラスティック

深夜12時半 まだ街は人の声がする 街の隅に捨てられた透明のペットボトルたちが積みあがる ただ廃棄され、ただのごみとして扱われ、埋められるのを待つリサイクルを待つわけでもない、誰かに拾ってもらえるわけでもない 通りを歩く人たちに見つかることもな…

ある飛行機

今は昔、戦争というものが日常を支配していた時代の話 当時の飛行機の話でもしようか 空を飛び、戦うための飛行機、名前をXS-1という 音速を超える速度の軍用機、1947年の話 危険なテスト飛行、誰も体験したことのない領域 無謀とさえ信じられていた時代もあ…

とある偉人と賢人の言葉のようなもの

心の中にぽとんっと、落ちてきた。 ころころと転がりながら影響を大きくしていく。 ノイズ交じりのざわめきに意思を集中させると何を言っているのかだんだん聞き取れるようになるように、そいつはそこまでやってきている。 失ってはらり、旅に出てくるり、街…

むかしむかし

あなたの目の前を一匹の猫が通り過ぎる。 はっ、と息をのむ暇もないくらいの一瞬の出来事。 うめき声、後ろから前へ、友達の声、聞き耳を立てて、朝顔は三千回咲いた、はしたない行動、騒々しく、金属的な質感をした蛙の鳴き声が聞こえる。 ジジジッ ジジジ…

無題1

ニュースの時間です、ニュースをはじめる!ニュースを聴け! 痛みを感じるんだ!どれくらいで終わるかはわからん! 「突然語りだす人は周囲の人間のことなど気にせずに話しを続ける」 頭の中を支配する痛みが引こうとするときに、今まで邪魔だとばかり思って…